12:51 あなたがたは、わたしが地上に平和をもたらすために来たと思うのか。そうではない。言っておくが、むしろ分裂だ。
12:52 今から後、一つの家に五人いるならば、三人は二人と、二人は三人と対立して分かれるからである。
12:53 父は子と、子は父と、/母は娘と、娘は母と、/しゅうとめは嫁と、嫁はしゅうとめと、/対立して分かれる。」
イエス様は、別名「平和の君」と呼ばれる方であり、力によって人々を支配するようなあり方ではなく、ロバの子に乗ってエルサレムに入場し、十字架によって神との平和を回復し、和解をもたらしてくださるお方です。
今日の聖句はそれと矛盾するように思われる方があるかも知れませんが、これはこの世界がサタンの支配下に置かれてしまっているために起こることです。私たちもこの世にあって罪と死の影響下のもとにあります。
しかし、イエス・キリストは、私たちをこの世から選び出してくださいました。少し長くなりますがヨハネによる福音書15章16節以下を引用します。
15:16 あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。あなたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るようにと、また、わたしの名によって父に願うものは何でも与えられるようにと、わたしがあなたがたを任命したのである。
15:17 互いに愛し合いなさい。これがわたしの命令である。」
15:18 「世があなたがたを憎むなら、あなたがたを憎む前にわたしを憎んでいたことを覚えなさい。
15:19 あなたがたが世に属していたなら、世はあなたがたを身内として愛したはずである。だが、あなたがたは世に属していない。わたしがあなたがたを世から選び出した。だから、世はあなたがたを憎むのである。
15:20 『僕は主人にまさりはしない』と、わたしが言った言葉を思い出しなさい。人々がわたしを迫害したのであれば、あなたがたをも迫害するだろう。わたしの言葉を守ったのであれば、あなたがたの言葉をも守るだろう。
15:21 しかし人々は、わたしの名のゆえに、これらのことをみな、あなたがたにするようになる。わたしをお遣わしになった方を知らないからである。
こうした理由で争いが生まれてくるということがあるのです。エフェソ信徒への手紙6章には、私たちが戦うべき真の相手は、血肉によるものではなく、サタンであり悪霊と信仰の戦いをすることが求められています。
祈り
天の父なる神様、確かにこの世界には悪が存在し、自分自身のうちにも罪があることを認めざるを得ません。主に従おうとするときに自分自身のうちでの争いや葛藤も生まれてくるものです。そうした中で光を選びつつ歩むことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。