5:23 だから、あなたが祭壇に供え物を献げようとし、兄弟が自分に反感を持っているのをそこで思い出したなら、
5:24 その供え物を祭壇の前に置き、まず行って兄弟と仲直りをし、それから帰って来て、供え物を献げなさい。
兄弟に対して「ばか者」と思ってしまうような罪の深さを指摘した後で、次は祭壇に供え物を捧げようとするときのことについて言及されています。祭壇に供え物をささげることによって礼拝者は罪の赦しをいただくわけですが、そのときに、色々なことを思い巡らすと思います。
神様の御前に出るのですから、神様の御前に自分の歩みがどのようなものであったかを当然、思い起こしたと思います。そのときに、兄弟が自分に対して何かうらみや反感を持っていることを思い出したら、供え物を置いて、まず行って兄弟と仲直りしなさい。それから、供え物を献げなさい、と主イエスは言われるのです。
兄弟と仲直りしてから、供え物を献げて、神を礼拝しなさいと言われるのです。先ずは、兄弟と仲直りすることを優先しなさいと言われるのです。ここでも、主イエスが問題とされているのは、私たちの心です。兄弟に腹を立てていながら、兄弟を軽んじ、兄弟を不信仰者と裁きながら、神を礼拝することができるでしょうか?それは礼拝者にふさわしくないあり方ではないかと言われるのです。
供え物を祭壇の前に置いて、まず行って兄弟と仲直りせよ、と言われました。神を信じており、イエス・キリストを救い主と崇めている兄弟、ともに礼拝をしている兄弟が、私に対して反感や恨みを持っているのであれば、その兄弟と仲直りしてから一緒に礼拝を捧げるのがまことの礼拝者のあり方ではないかと言われたのです。
祈り
天の父なる神様、兄弟に対してばか者と思ってしまったり、見下したりするような思いがあればその罪を悔い改めることが出来ますように、また兄弟との間で不和な関係があれば仲直りすることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。