19:7 モーセは戻って、民の長老たちを呼び集め、主が命じられた言葉をすべて彼らの前で語った。
19:8 民は皆、一斉に答えて、「わたしたちは、主が語られたことをすべて、行います」と言った。モーセが民の言葉を主に取り次ぐと、
19:9 主はモーセに言われた。「見よ、わたしは濃い雲の中にあってあなたに臨む。わたしがあなたと語るのを民が聞いて、いつまでもあなたを信じるようになるためである。」モーセは民の言葉を主に告げた。
19:10 主はモーセに言われた。「民のところに行き、今日と明日、彼らを聖別し、衣服を洗わせ、
19:11 三日目のために準備させなさい。三日目に、民全員の見ている前で、主はシナイ山に降られるからである。
神は昼は雲の柱、夜は火の柱をもってイスラエルの人々を導き、その御臨在を示してくださいましたが、ここでは、シナイ山に下りて来られるということが啓示されました。
そしてモーセ以外の者は決して山に登ってはならないといわれました。罪人は聖なる神の前に立つことが出来ないからです。モーセもまた罪人でしたが、神はモーセ一人を彼らの代表者としてシナイ山に登ることを許し、彼に十戒をお与えになるのです。
神は、先のみ言葉において「わたしの契約を守るならば、あなたたちは、わたしにとって/祭司の王国、聖なる国民となる。」と言われました。しかし、この後のイスラエルの歴史を見るならば、彼らはこれを守ることが出来ませんでした。そのため、神はそのひとり子を人として産まれさせてくださり、イエス様は人間として完全に律法を守り抜いてくださったのです。
「わたしの契約を守るならば、あなたたちは、わたしにとって/祭司の王国、聖なる国民となる。」という神の契約を、イエス様が私たちの代表者として完全に守り、罪のない生涯を送ってくださいました。ここに私たちの希望があるのです。
祈り
天の父なる神様、律法が与えられ、あなたの御心が与えられたことは恵みでしたが、あなたの御心が示されてもそれを守ることが出来ない私たちは、律法は私たちに罪を自覚させるとともにキリストに導く養育係であることをも教えられています。(ガラテヤ3:24~25参照)主イエスの恵みを仰ぎ続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。