10:8 モーセとアロンがファラオのもとに呼び戻されると、ファラオは二人に言った。「行って、あなたたちの神、主に仕えるがよい。誰と誰が行くのか。」

10:9 「若い者も年寄りも一緒に参ります。息子も娘も羊も牛も参ります。主の祭りは我々全員のものです」とモーセが答えると、

10:10 ファラオは二人に言った。「よろしい。わたしがお前たちを家族ともども去らせるときは、主がお前たちと共におられるように。お前たちの前には災いが待っているのを知るがよい。

10:11 いや、行くならば、男たちだけで行って、主に仕えるがよい。それがお前たちの求めていたことだ。」ファラオは自分の前から彼らを追い出した。

 

エジプトの王様は、「このままではエジプトは滅びてしまいます」という臣下の進言を聞いて、モーセとアロンに「行って、あなたたちの神、主に仕えるがよい。」と伝えました。

 

けれども、その後で、「行くならば、男たちだけで行って、主に仕えるがよい。」と男だけが出ていくようにと申し添えました。男だけが出ていくわけにはいきませんから、この申し出は結局は出ていくことを許可しないのと同じことです。

 

エジプトの王様は、今自分たちがどのような現実のもとにおかれているのか、事態が分かっていません。神が生きて働いておられることも、エジプトの国民のことも、そして神の前における自分自身についても理解しようともしない。これが頑なな心というものです。

 

祈り

 

天の父なる神様、エジプトの王様が頑なな心のために、ゴシェンの地に住むイスラエルの人々を除いて、自分自身のみならずエジプト全土の人々に多大な被害をもたらすことになりました。謙遜になり、神の前に自分自身をも、置かれている現実をも正しくわきまえることが出来るものとならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。