5:20 言っておくが、あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない。」
律法学者やファリサイ派の人々は、律法を守るために励みました。けれども、彼らはイエス・キリストによって批判されているように、律法を正しく理解しておらず、一見神に従っているように見えて、実際には神の御心を行うために来られたイエス・キリストを殺害しようとしたのです。
彼らは、当時の宗教指導者であり、聖書を教える教師でもありましたが、実際に彼らがしていたことは、自分たちのこの世的な既得権益を守ろうとし、自分たちが作った詳細な規則を人々に守らせようとしていたに過ぎない者でした。
主イエスは、「あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない。」と言われましたが、律法学者やファリサイ人の義に勝る義とは、人間の努力や知恵によって自らの罪や死の問題を解決することは出来ないこと、しかし、そのような私たちが、その罪を赦され、神の義をいただいて、神との平和をもたらすために神様は、イエス・キリストをお遣わしになったのでした。
神の御子であるイエス・キリストが、人としてお生まれになり、第2のアダムとして罪のない生涯を歩み、十字架において罪を贖って下さったのです。律法学者やファリサイ人にまさる義とは、イエス・キリストが私たちのためにもたらしてくださった義に他なりません。
祈り
天の父なる神様、神の国に入ることが出来る義とは、完全にあなたの律法を守り、あなたに従い抜いた罪のない者にだけ与えられるものです。そのような律法学者やファリサイ人にまさる義を私たちにもたらすために来てくださったイエス・キリストの恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。