5:3 「心の貧しい人々は、幸いである、/天の国はその人たちのものである。

 

「心の貧しい人」と訳されている言葉は、「物乞いしなければならないほど霊が貧しい人」という事です。すなわち、物乞いしなくては生きていくことが出来ない極度の貧しさにある人のことです。

 

それは自分自身の罪を自覚し、自分が無力な者であることを自覚しているので、自分自身を自分の主人とすることをやめて、自分を超えた神により頼まなければならないという心に導かれている人です。

 

生まれながらの人は、自分自身が自分の主人であるという思いの中で、自分を中心として、自分のやりたいようにすればよいという思いを持っています。そうした思いが打ち砕かれた人といってもよいでしょう。そのような人は、神により頼む心を持っているので幸いな人といえるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、砕かれた心、そして幼子のような心であなたを求めることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。