3:16 イエスは洗礼を受けると、すぐ水の中から上がられた。そのとき、天がイエスに向かって開いた。イエスは、神の霊が鳩のように御自分の上に降って来るのを御覧になった。

 3:17 そのとき、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と言う声が、天から聞こえた。

 

イエス様がバプテスマのヨハネから洗礼をお受けになった時、突然、天が開いて、「神の霊が鳩のように御自分の上に降って来る」のが見えて、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と言う声が、天から聞こえたのです。

 

これは父なる神が、イエス・キリストに聖霊を注ぎ、メシア(救い主)として任職なさった事を表わすしるしです。神様によって「預言者・祭司・王」という特別な職務に任職される時には、油を注がれてその働きに就いたのです。油は聖霊を現わすものでした。

 

ここでは、天が開かれて父なる神様ご自身が、イエス・キリストに聖霊を注ぎ、この方をメシアとして任職されたのです。ここから、いよいよイエス・キリストによる救いの御業が行われていく、公生涯としての歩みが始まっていくのです。

 

ヘブライ書の初めに、「神は、かつて預言者たちによって、多くのかたちで、また多くのしかたで先祖に語られたが、この終わりの時代には、御子によってわたしたちに語られました。」と言われているような働きが行われていくのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、人間が罪を犯して以来、人間は神様に見える形で出会うことが出来ず、神は漠然とした存在であるという事が否めませんでしたが、人として来られた神であるイエス・キリストによって、あなたが私たちの身近なものとされ、あなたによる救いが私たちにとって確かなものとされていることを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。