14:28 すると、ペトロが答えた。「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください。」
14:29 イエスが「来なさい」と言われたので、ペトロは舟から降りて水の上を歩き、イエスの方へ進んだ。
14:30 しかし、強い風に気がついて怖くなり、沈みかけたので、「主よ、助けてください」と叫んだ。
14:31 イエスはすぐに手を伸ばして捕まえ、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われた。
14:32 そして、二人が舟に乗り込むと、風は静まった。
14:33 舟の中にいた人たちは、「本当に、あなたは神の子です」と言ってイエスを拝んだ。
イエス様の「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」という言葉を受けて、ペトロはこう答えました。「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください」。ここでペトロは突拍子もないことを言っていますが、ペトロは、イエス様なら、自分に命令して、水の上を歩かせることができると信じたのでした。
このペトロの言葉を受けて、イエス様は「来なさい」と言われました。それで、ペトロは舟から降りて水の上を歩き、イエス様の方へ進んでいったのです。イエス様と同じように、ペトロも水の上を歩くことができたのです。しかし、ペトロは強い風に気がついて怖くなり、沈みかけたので、「主よ、助けてください」と叫んだのでした。
イエス様だけを見つめていたとき、ペトロは、イエス様と同じように水の上を歩くことができました。しかし、強い風を見たとき、その心が二つに分かれてしまったのです。そのようにして、ペトロの信仰は揺らいだのです。その結果、彼は沈みかけ、「主よ、助けてください」と叫びました。
この時も、イエス様はすぐに手を伸ばしてペトロを捕まえてくださいました。そして、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われたのです。ここで、イエス様はペトロの信仰が無いとは言われていません。ペトロには信仰があるのですが、その信仰は薄いものでした。
イエス様だけを見つめて一筋の心で歩くことができず、強い風に目を向けて、沈みかけてしまうような薄い信仰だったのです。そして、それはペトロだけではなく、私たちにおいても言えることではないでしょうか。私たちも、イエス様を信じて歩み出しました。しかし、様々なことに目を向けて、恐れを抱くこともあるのです。
祈り
天の父なる神様、ペトロは、イエス様が水の上を歩いているのを見て、「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください」。と言いました。イエス様がお命じになれば自分もそれが出来ると思ったのです。イエス様が「来なさい」と言われたのを聞いて、彼も水の上を歩いたのです。ところが、強い風に気がついて怖くなり、沈みかけたので、「主よ、助けてください」と叫んだのでした。イエス様は彼を助けてくださいました。イエス様は私たちも同じようにして共にいて助け導いてくださることを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。