イエスはお答えになった。「あなたたちは読んだことがないのか。創造主は初めから人を男と女とにお造りになった。」そして、こうも言われた。「それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。だから、二人はもはや別々ではなく、一体である。従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」マタイによる福音書19:4-6
イエスは答えて言われた。「創造者は、初めから人を男と女に造って、『それゆえ、人はその父と母を離れて、その妻と結ばれ、ふたりの者が一心同体になるのだ。』と言われたのです。それを、あなたがたは読んだことがないのですか。それで、もはやふたりではなく、ひとりなのです。こういうわけで、人は、神が結び合わせたものを引き離してはなりません。」

 

「創造主は初めから人を男と女とに」お造りになりました。前回記したように、不完全な人間(人間とは言えないもの)は子孫を残すことができません。また男だけでも、女だけでも子孫を残すことはできません。完全な人間である男と女がいてこそ、私たちは子孫を残すことができるのです。

「創造主は初めから人を男と女とに」お造りになりました。だからこそ私たちはこれまでも、これからも子孫を残すことができるのです。これはいくつかの例外を除いて人間以外のあらゆる生物についても適用できることです。

 

今日の聖句には、結婚の奥義といわれるものが記されています。「人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。」神は人を男と女に創造されたとき、「産めよ、増えよ、地を満たせ」と言われました。人が、やがて成長し、思春期になると男性と女性が惹かれ合い、やがて結婚するようになるのは不思議なことですが、神は私たち人間をそのように創造してくださったのです。これもまた、他の生物にも適用できることです。

 

動物も植物も、子孫を残すためにはその「種」が完全なものであるとともに雄と雌、おしべとめしべの両方がそろっていることが必要です。雄だけ、あるいは雌だけ、片方だけが存在しているだけでは子孫を残すことはできません。

進化の過程で、あらゆる生物が偶然にある時完全な男性(雄)と女性(雌)ができて子孫が生まれるようになった。というのは科学的にも、確率という面からも考えられない説明といえます。

 

人も、他の生物も初めから完全な存在(種)として創造されたからこそ子孫を残すことができているのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、この世界のいのちの営みは素晴らしいものですが、それは偶然に出来上がってきたものではなく、あなたの御知恵と御配慮のゆえにこの営みが今日も続けられていることを覚えて御名をたたえます。この素晴らしいいのちをはぐくむ世界を大切にして、あなたの御心を行うものとならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。