31:10 群れの発情期のころのことだが、夢の中でわたしが目を上げて見ると、雌山羊の群れとつがっている雄山羊は縞とぶちとまだらのものばかりだった。
31:11 そのとき、夢の中で神の御使いが、『ヤコブよ』と言われたので、『はい』と答えると、
31:12 こう言われた。『目を上げて見なさい。雌山羊の群れとつがっている雄山羊はみな、縞とぶちとまだらのものだけだ。ラバンのあなたに対する仕打ちは、すべてわたしには分かっている。
31:13 わたしはベテルの神である。かつてあなたは、そこに記念碑を立てて油を注ぎ、わたしに誓願を立てたではないか。さあ、今すぐこの土地を出て、あなたの故郷に帰りなさい。』」
ヤコブは、ラバンのところにやってくる時に、ベテルにおいて夢で表れてくださり、神はヤコブと共にいて彼を祝福してくださることを示されました。そして今度は、ラバンのところでこれまで働いてきたことを神はすべてご存知であって、ここでも彼を祝福してくださったことを示されました。
そして、わたしはベテルの神である。かつてあなたは、そこに記念碑を立てて油を注ぎ、わたしに誓願を立てたではないか。さあ、今すぐこの土地を出て、あなたの故郷に帰りなさい。と言われたのです。
人は皆罪を持っているため、直接神と面と向かい合うようにして出会うことはできないために、ここでは夢によって示してくださいました。アブラハムの時や、受胎告知の際のマリヤに対してなどには御使いを遣わしてその指示を与えることもありました。
そして何よりもはっきりと私たちが神と出会うことが出来るために、神のひとり子であるイエス・キリストを私たちと同じ人として生まれさせ、共におられる神という約束をさらに明確に実現してくださったのです。
祈り
天の父なる神様、あなたの恵みは限りなく、罪に堕落してしまった私たちにも与えられます。それは、ひとり子をも与えるほどの愛を伴った大いなる恵みです。このような恵みのうちに導かれていることを感謝するとともに、あなたが約束してくださっている祝福が完全に完成する人待ち望みつつ生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。