さて、ファラオが民を去らせたとき、神は彼らをペリシテ街道には導かれなかった。それは近道であったが、民が戦わねばならぬことを知って後悔し、エジプトに帰ろうとするかもしれない、と思われたからである。出エジプト記13章17節
さて、パロがこの民を行かせたとき、神は、彼らを近道であるペリシテ人の国の道には導かれなかった。神はこう言われた。「民が戦いを見て、心が変わり、エジプトに引き返すといけない。」
神は、奴隷となって苦しんでいるイスラエルを救い出すことを決断され、モーセをイスラエルのリーダーとして立てて、エジプトの王パロに神の意志を伝え、エジプトの王と神との争いが始まります。
神の意志に応えてイスラエルを解放しようとしないパロに対して、神はエジプト全土に様々な災いをもたらしますが、その災いが過ぎ去ると、彼は心を翻して、なかなかイスラエルを行かせようとはしませんでした。
けれども、10回目の災いが下されて、エジプト中の初子が死んだとき、ようやくパロは、イスラエルを行かせることを認めました。しかし、神は、パロがまた心を翻してイスラエルを追いかけてくることを知っておられましたから、あえて近道ではなく、遠回りをしてイスラエルを荒野へと導かれます。
そして、あの有名な、海の水を二つに分けて、彼らがそこを通っていくことが出来るようにし、イスラエルを守り導かれるのです。
祈り
天の父なる神様、私たちは、幸せや成功の人生を生きたいと願いますが、そのために出来れば近道を通って、少しでも早くそうなりたいと思うものです。しかし、私たちが真実に主にあって整えられ、成長していくために、私たちの思いとは違うところに導かれることがあります。主の導きを信じ、お委ねして前に向かっていくことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。