13:24 イエスは、別のたとえを持ち出して言われた。「天の国は次のようにたとえられる。ある人が良い種を畑に蒔いた。

 13:25 人々が眠っている間に、敵が来て、麦の中に毒麦を蒔いて行った。

 13:26 芽が出て、実ってみると、毒麦も現れた。

13:27 僕たちが主人のところに来て言った。『だんなさま、畑には良い種をお蒔きになったではありませんか。どこから毒麦が入ったのでしょう。』

 13:28 主人は、『敵の仕業だ』と言った。

 

イエス様は、種まきのたとえに続いて毒麦のたとえをお語りになりました。こちらも神の国に関するたとえです。このたとえにおいては、敵が毒麦を蒔いていったと言われています。

 

25節、26節に、「人々が眠っている間に、敵が来て、麦の中に毒麦を蒔いて行った。芽が出て、実ってみると毒麦も現れた」とありますように、敵も種を蒔くのです。それは毒麦の種でした。

 

毒麦については次のように説明されています。ドクムギの花言葉は「危険な誘惑」。 これは、美しい花が人を惹きつける一方で、中に死が潜むことを警告しています。ドクムギの花に魅せられることで、有毒性を忘れてしまい、命の危険にさらされてしまうというのです。

 

毒麦は、美しさと死の誘惑を象徴すると言われています。外見は他の麦と変わらないし、美しい花も咲かせるのですが、その一方では死の誘惑があるというのです。

 

敵とは悪魔のことです。創世記を見ると、神様は人間をはなはだよいものとして創造してくださったのに、悪魔がその人間をそそのかして神に背くようにさせ、人類に死をもたらしました。それ以来人間は罪と死に支配されるようになったのです。

 

このような状態から解放してくださる、神が備えてくださったメシア、救い主がイエス・キリストです。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちは自らの力や努力によって罪と死の束縛から逃れることは出来ませんが、あなたがお遣わしになったイエス・キリストによって、私たちの罪を赦し贖ってくださる恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。