26:6 さて、イエスがベタニアで重い皮膚病の人シモンの家におられたとき、
26:7 一人の女が、極めて高価な香油の入った石膏の壺を持って近寄り、食事の席に着いておられるイエスの頭に香油を注ぎかけた。
イエスがベタニアで重い皮膚病の人シモンの家におられたとき、「一人の女が、極めて高価な香油の入った石膏の壺を持って近寄り、食事の席についておられるイエスの頭に香油を注ぎかけた」と記されています。
私たちは、「食事の席についておられる」と聞くと、椅子に座って、テーブルを囲んでいるイエス様のお姿を想像するかも知れませんが、当時は、床に寝そべって、肩肘をついて上半身を起こして食べるのが正式な食事のスタイルでした。そのようなスタイルで食事をしておられるイエス様の頭に、一人の女が高価な香油を注ぎかけたのです。
当時、客をもてなす行為として、客の頭に油を塗ることが行われていました。そのことが、この女の行為の背景にあったのかも知れません。ともかく、この女性はイエス様のために自分は何が出来るのかを考えた時、自分が持っている宝物としている高価な香油をイエス様のために使おうとしたのです。
香油は、今で言えば香水のようなものですから、少しずつ用いるものでありますが、この女は、イエス様の頭に、それを惜しげも無く注いだのです。
祈り
天の父なる神様、高価な香油を注ぎかけた女性は、遊女であったとも考えられています。罪深い者と思われた人でしたが、イエス様は彼女の行為をそのまま受け入れてくださいました。外見はいかがわしいような身なりをしていて、罪を犯すものであっても、真心からイエス様のことを思い、罪を認めて主のもとにやってきた思いを受け入れてくださいました。罪びとを招くあなたの愛と憐みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。