1:26 神は言われた。「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」
1:27 神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。
1:28 神は彼らを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」
聖書では、一貫して神は唯一の神であることが教えられていますが、ここには、「我々」と複数で記されています。これは、神が唯一であることは間違いありませんが、神の充満性(コロサイ1:19)を表す複数形であるとも言われていますが、父・子・聖霊という三位一体の神としてここでは複数形が用いられていると考えられます。
人間の場合は神に似せて創造されましたが、これは人間が目に見える形で神に似ているということではなく、内なる形において(知性・感情・意思)を持つものとして、また神との交わりのうちに(礼拝や祈りなど)神と共に生きる存在として創造されたことを表しています。
そして神は、人間にこの造られた世界を、神の御心に従って治めていくようにとお命じになりました。
神はお造りになったこの世界を人間にお任せになられたのです。それは人間の私利私欲のために好きなようにせよということではなく、あくまでもそのオーナーである神の御心に従ってこの世界を治めるために委ねてくださったのです。
祈り
天の父なる神様、あなたは人類を神のかたちに似せて創造し、この世界を治めるようにしてくださいました。大きな働きをゆだねられましたが、私たちは、かえってこの素晴らしい世界を今なお破壊しつつあり、動植物の多くが絶滅の危機に追いやられていることをも思います。どうか、この世界をあなたが喜ばれるように治めることが出来ますようにお導きください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。