10:24 次の日、一行はカイサリアに到着した。コルネリウスは親類や親しい友人を呼び集めて待っていた。

 10:25 ペトロが来ると、コルネリウスは迎えに出て、足もとにひれ伏して拝んだ。

 10:26 ペトロは彼を起こして言った。「お立ちください。わたしもただの人間です。」

 10:27 そして、話しながら家に入ってみると、大勢の人が集まっていたので、

 10:28 彼らに言った。「あなたがたもご存じのとおり、ユダヤ人が外国人と交際したり、外国人を訪問したりすることは、律法で禁じられています。けれども、神はわたしに、どんな人をも清くない者とか、汚れている者とか言ってはならないと、お示しになりました。

 

ペトロとコルネリウスの使いの者たちは、カイサリアにいるコルネリウスのもとに行きました。この時、「コルネリウスは親類や親しい友人を呼び集めて待っていた。」と言われています。

 

コルネリウスは、旧約聖書をよく学んでおり、旧約聖書に約束されているメシア(救い主)こそイエス・キリストであり、ペトロはイエス・キリストの福音を宣べ伝えている神の使者であるという思いであったと思われます。

 

しかし、自分たちは異邦人であり、ユダヤ人たちに約束された救いの恵みの外にあるものであるという思いもあったのではないでしょうか。それでも、神の祝福にあずかることができるようにと祈り続けており、神はその祈りにこたえてペトロのもとに人を遣わして彼を招くようにと導かれたのでした。

 

祈り

 

天の父なる神様、ユダヤ人に伝えられていた福音は、イエス・キリストによる罪の贖いが実現されたのちには異邦人にも伝えられるようになり、造られたすべての人々に開かれて今や世界中の人々があなたの恵みにあずかることができますことを心より感謝いたします。あなたの恵みのうちを歩み続けることができますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。