40:21 ファラオは給仕役の長を給仕の職に復帰させたので、彼はファラオに杯をささげる役目をするようになったが、

40:22 料理役の長は、ヨセフが解き明かしたとおり木にかけられた。

40:23 ところが、給仕役の長はヨセフのことを思い出さず、忘れてしまった。

41:1 二年の後、ファラオは夢を見た。ナイル川のほとりに立っていると、

41:2 突然、つややかな、よく肥えた七頭の雌牛が川から上がって来て、葦辺で草を食べ始めた。

41:3 すると、その後から、今度は醜い、やせ細った七頭の雌牛が川から上がって来て、岸辺にいる雌牛のそばに立った。

41:4 そして、醜い、やせ細った雌牛が、つややかな、よく肥えた七頭の雌牛を食い尽くした。ファラオは、そこで目が覚めた。

 

ヨセフが給仕役の長と料理役の長の夢を解き明かしたのち2年余りが経過したころ、エジプトの王が夢を見ました。これは神が示してくださった夢でしたから、鮮明に彼の脳裏に焼き付いたと思われます。

 

当時のエジプトにも占い師がいました。当時のエジプトの司祭は占いもしていましたから、エジプトの王様は著名な占い師や魔術師たちを集めてこの夢の意味を解き明かすように依頼するのです。

 

今日の日本にも占い師や占星術師、魔術師、霊能者などと言われる人たちがおりますが、エジプトの王様は、それぞれの占いや見解を聞いたのですが、それを解く者は誰もいなかったと言われています(8節)。

 

私たちも夢を見て、これは何を表しているんだろうかと考えることがあるかもしれません。そしてその夢が正夢になることもあるかもしれませんが、ここでエジプトの王に示された夢は、神がこれからエジプトに起こることを示してくださったものでした。

 

誰もこの夢の意味を解くことが出来なかったとき、以前ヨセフから夢を解き明かしてもらった給仕役の長が、そのことを思い出すのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、すべて私たちにとって必要なものはあなたが与えてくださいます。私を造り、私を生かし、導いてくださる方に心を向けつつ、共に歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。