5:4 話し終わったとき、シモンに、「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」と言われた。
5:5 シモンは、「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何もとれませんでした。しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」と答えた。
5:6 そして、漁師たちがそのとおりにすると、おびただしい魚がかかり、網が破れそうになった。
5:7 そこで、もう一そうの舟にいる仲間に合図して、来て手を貸してくれるように頼んだ。彼らは来て、二そうの舟を魚でいっぱいにしたので、舟は沈みそうになった。
主イエスは、多くの集まってきた人々に教えられた後で、シモンに、「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」と言われました。
シモンをはじめそこにいた漁師たちはガリラヤ湖で漁を続けてきた人々で、魚を獲ることにかけてはプロの人たちです。漁をするように言われたシモンは、「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何もとれませんでした。」と言いました。
プロの目から見てもこの後漁をしてもうまくいかないことを表明しています。けれども、せっかくイエス様が言われるのならやってみようと網を下ろしたのでした。
主イエスの言われた通りにすると驚くべきことが起こりました。「漁師たちがそのとおりにすると、おびただしい魚がかかり、網が破れそうになった。」奇跡が起こったと言ってもよいでしょう。人には出来ないが神には出来るという御業を通して、主イエスがどなたであるのかを人々に示してくださったのです。
祈り
天の父なる神様、ガリラヤ湖で漁師をしていた人たちを選ばれ、彼らの信仰を育て、彼らによってキリストの福音が広く宣べ伝えられるようにしてくださいました。あなたの尊い御恵みを感謝いたします。学問を深く学んだこともなく、田舎の漁師であった彼らがそのように用いられたことは、人の知恵や能力によらず、ただ神の恵みによって私たちは救いに導かれることが出来るという事実を教えています。人の思いを超えてよき業をなさしめてくださるあなたの御後に聞き従うことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。