わたしの羊を飼いなさい

三度目にイエスは言われた。「ヨハネの子シモン、わたしを愛しているか。」ペトロは、イエスが三度目も、「わたしを愛しているか」と言われたので、悲しくなった。そして言った。「主よ、あなたは何もかもご存じです。わたしがあなたを愛していることを、あなたはよく知っておられます。」イエスは言われた。「わたしの羊を飼いなさい。ヨハネ２１：１７

イエスは三度ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか。」ペテロは、イエスが三度「あなたはわたしを愛しますか。」と言われたので、心を痛めてイエスに言った。「主よ。あなたはいっさいのことをご存じです。あなたは、私があなたを愛することを知っておいでになります。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を飼いなさい。」（新改訳）

 

「わたしの羊を飼いなさい。」これが、主イエスがペテロに託された使命でした。この後主イエスは、天に昇っていかれますから、ペテロが出会う人たちはまだ信仰を持っていない人であったり、肉眼では主イエスを見たこともない人でした。まだ神を知らない人、信じていない人に福音を伝え、キリストを信じる人たち、キリストの教会の群れが生まれてきます。

 

それを「わたしの群れ」と言われるのです。教会はキリストが集めてくださった群れであるということができます。そのようにして、私たちもキリストによって与えられた出合いを与えられているのではないでしょうか。

 

聖霊は私たちにみことばを与え、これを信じて生きるように導いてくださいます。誰も、聖霊によらずに、イエスをキリストと告白することは出来ません。そしてキリストを信じて生きるようになった私たちの内に宿ってくださいます。

 

聖霊は、私たちを神と１つにしてくださいます。こうして、神の愛が私たちのうちに明らかにされるのです。主イエスがそうであったように、私たちも神とひとつになること、これが最終目標なのです。

 

主イエスは言われました。「「はっきり言っておく。子は、父のなさることを見なければ、自分からは何事もできない。父がなさることはなんでも、子もそのとおりにする。」（ヨハネ５：１９）父とこの一致とは、父の御心を100％その通りに行うほどの一致でした。そして、私たちに対しても「父がわたしを遣わしたように、わたしもあなたがたを遣わします」（ヨハネ２０：２１）とあるように、父が御子を遣わしてくださったように、主は私たちをこの世に遣わしてくださるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたがひとり子イエス・キリストをお遣わし下さったように、弟子たちや私たちをもお遣わし下さって「わたしの羊を飼いなさい」というみ声を聞きました。「わたしの羊」と言われている方々には、実に様々な方々がおられることを思います。そのひとりひとりに真心を持って愛することが出来ますように、あなたご自身がお導きください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。