17:1 六日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。
17:2 イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。
17:3 見ると、モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合っていた。
イエス様は、ペトロとヤコブとヨハネだけを連れて、高い山に登られました。それは彼らに神の御子であるイエス様の姿を見せるとともに、イエス様ご自身が旧約聖書の古い契約の代表者であるモーセとエリアとの交わりを通して、旧約聖書が証ししているのはイエス・キリストご自身であることを見せるためでした。旧約聖書には、真実は二人または三人の証言によって確定されると記されています(申命19:15参照)。
イエス様は、ペトロとヤコブとヨハネの三人を、これから山の上で起こることの証人として連れて行かれました。高い山に登られると、イエス様の姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなりました。
栄光に輝く姿へと変えられたイエス様とともにモーセとエリヤが現れ、イエス様と語り合っていました。これは、イエス様が弟子たちに予告された歩みが、旧約聖書の成就であることを指し示しています。ユダヤ人は旧約聖書を「律法と預言者」と呼びましたが、モーセは律法を表し、エリヤは預言者を表しているのです。
イエス様は弟子たちに、「御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活することになっている」と言われましたが、そのようなイエス様の歩みは、モーセとエリヤに代表される旧約聖書に記されていたことなのです(ルカ24:44参照)。
祈り
天の父なる神様、ここに表されたイエス・キリストの姿は、天上におけるイエス様の本来の姿と言ってもよいでしょう。罪びとはそのような姿を見ることは出来ませんが、ペトロたちは主によって守られたのでしょう。聖なる神がどのようなお方であるのか、これは神によって罪を赦され、神によって示されなければ私たちには分からないのです。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。