28:1 さて、安息日が終わって、週の初めの日の明け方に、マグダラのマリアともう一人のマリアが、墓を見に行った。
安息日が終わって、週の初めの日の明け方に、マグダラのマリアともう一人のマリアが、墓を見に行きました。安息日とは週の最後の日である土曜日のことです。また、週の初めの日とは、日曜日のことです。
イエス様が十字架につけられて死んで葬られたのは、準備の日である金曜日でした。安息日である土曜日は掟に従って休まなくてはなりませんでしたから、その次の日、日曜日の朝早く、マグダラのマリアともう一人のマリア(イエスの母マリア)は、イエス様の体が納められている墓を見に行ったのです。
この二人のマリアは、イエス様の十字架の死の目撃者であり、また、イエス様の体が墓に納められたことの目撃者でした。現代の日本では、火葬にして、骨だけをお墓の中に納めますが、当時のユダヤでは、遺体をそのまま墓の中に納めました。
イエス様が無くなられてから、安息日となる日没までは時間が限られていましたから、葬りも簡単に済ましたと思われます。二人のマリアは、香料をもってイエス様の葬りを丁寧にしてあげたいと思った事でしょう。またイエス様の死を悼むために、墓を見に行ったのです。
そうは言っても、墓の入り口には大きな石が転がしてあり、封印がしてあり、番兵がいるのです。墓の中に入ることはできません。それでも彼女たちは、朝早くイエス様が葬られたお墓に行きました。
祈り
天の父なる神様、二人のマリアは、イエス様にお仕えしようという思いをもって、十字架の死を見守り、葬られたお墓にも出向いていきました。1コリント13章には、「愛は忍耐強い。愛は情け深い。」と言われていますが、このような愛を彼らに見ることが出来ます。私たちも愛に生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。