16:11 わたしの同胞ヘロディオンによろしく。ナルキソ家の中で主を信じている人々によろしく。

 16:12 主のために苦労して働いているトリファイナとトリフォサによろしく。主のために非常に苦労した愛するペルシスによろしく。

 16:13 主に結ばれている選ばれた者ルフォス、およびその母によろしく。彼女はわたしにとっても母なのです。

 16:14 アシンクリト、フレゴン、ヘルメス、パトロバ、ヘルマス、および彼らと一緒にいる兄弟たちによろしく。

 16:15 フィロロゴとユリアに、ネレウスとその姉妹、またオリンパ、そして彼らと一緒にいる聖なる者たち一同によろしく。

 16:16 あなたがたも、聖なる口づけによって互いに挨拶を交わしなさい。キリストのすべての教会があなたがたによろしくと言っています。

 

パウロの書簡の多くは、このような「よろしく」という挨拶で終わっています。「よろしく」ということが出来るのは、パウロがかつてその人たちに出会ったことがあるからです。

 

彼は第1回伝道旅行以来、ローマ帝国各地に伝道し、このことによって各地に教会が立てられ、イエス・キリストを信じてキリストに従っていこうとする人たちが次々に起こされてきました。

 

今日では、特に先進国と言われる国々では医療や福祉も国家や団体によって行われるようになっていますが、この時代のローマ帝国においてはキリスト教会がこの働きを担うようになり、小さな子供たちや高齢者、困っている人や貧しい人、社会的に弱い立場にある人などを支援していきました。

 

また、当時の社会においては、女性や子供は社会的に弱い立場に置かれていましたが、キリスト教会においては、女性の奉仕者や伝道者たちがよく出てきます。「もはや、ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由な身分の者もなく、男も女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つだからです。」(ガラテヤ3章28節)と言われているように、キリスト教会は女性と子供を大切にする共同体であったのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、罪にまみれてしまったこの世界に御子であるイエス・キリストを遣わし、救いの御業を実現し、さらに御霊をお送りくださったキリスト教会を立てて、闇の中に輝く光をもたらしてくださることを感謝いたします。私たちが光のうちを歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。