7:36 さて、あるファリサイ派の人が、一緒に食事をしてほしいと願ったので、イエスはその家に入って食事の席に着かれた。
7:37 この町に一人の罪深い女がいた。イエスがファリサイ派の人の家に入って食事の席に着いておられるのを知り、香油の入った石膏の壺を持って来て、
7:38 後ろからイエスの足もとに近寄り、泣きながらその足を涙でぬらし始め、自分の髪の毛でぬぐい、イエスの足に接吻して香油を塗った。
7:39 イエスを招待したファリサイ派の人はこれを見て、「この人がもし預言者なら、自分に触れている女がだれで、どんな人か分かるはずだ。罪深い女なのに」と思った。
イエス様が、あるファリサイ派の人の家で食事をしていた時、ある女性が「香油の入った石膏の壺を持って来て、後ろからイエスの足もとに近寄り、泣きながらその足を涙でぬらし始め、自分の髪の毛でぬぐい、イエスの足に接吻して香油を塗った。」という出来事がありました。
このファリサイ派の人の家は、当時の裕福な人の家には中庭があり、道路から中庭に入ることが出来ました。おそらくイエス様は、中庭で食事をしておられて、それを見かけた女性が、イエス様にこのようなことをしたのだと思われます。
その家の主人は、その様子を見て、罪深い女など早く追い出してしまいたいという思いがあったのではないかと思います。しかし、イエス様は、この女性がしていることをそのまま受け入れておられます。
「罪深い女なのに」という見方ではなく、ひとりのかけがえのない女性として、彼女のすることを受け入れておられるのです。
祈り
天の父なる神様、罪の中に沈んでいる私たちを救うために来てくださったイエス様は、自分が大切にしていた香油を注いでくれた女性の行為を受け入れ、彼女の人格をそのまま受容してくださいました。私たちもイエス様のように人々を受け入れていくことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。