9:1 わたしはキリストに結ばれた者として真実を語り、偽りは言わない。わたしの良心も聖霊によって証ししていることですが、
9:2 わたしには深い悲しみがあり、わたしの心には絶え間ない痛みがあります。
9:3 わたし自身、兄弟たち、つまり肉による同胞のためならば、キリストから離され、神から見捨てられた者となってもよいとさえ思っています。
パウロは、イスラエルの同胞たちに対して、「深い悲しみがあり、わたしの心には絶え間ない痛みがあります。」と述べています。彼らは神の民として選ばれた民族であるのにもかかわらず、神がお遣わしになった神の御子イエス・キリストを受け入れようとする人たちはあまりにも少ないからです。
今日でも、ユダヤ人の中でイエス・キリストを信じている人は誠に少ない数にすぎません。日本でも、イエス・キリストを信じている人はわずか1％にすぎませんが、イスラエルにおいては、その割合はさらに少ないように思われます。
パウロは、このような現状を憂いて、「兄弟たち、つまり肉による同胞のためならば、キリストから離され、神から見捨てられた者となってもよいとさえ思っています。」と述べています。
祈り
天の父なる神様、自分の命を犠牲にしてでも、同胞の人たちを救いたいというパウロの願いは、イエス・キリストのうちに見られるものです。キリストの愛の深さ、長さ、高さ、広さを知ることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
