20:1 この騒動が収まった後、パウロは弟子たちを呼び集めて励まし、別れを告げてからマケドニア州へと出発した。

 20:2 そして、この地方を巡り歩き、言葉を尽くして人々を励ましながら、ギリシアに来て、

 20:3 そこで三か月を過ごした。パウロは、シリア州に向かって船出しようとしていたとき、彼に対するユダヤ人の陰謀があったので、マケドニア州を通って帰ることにした。

 

パウロは、エフェソを離れて、マケドニア州、ギリシャに行って福音を宣べ伝えていきました。当時はローマ帝国では、一般にギリシャ語が話されていましたが、パウロは、ヘブライ語とギリシャ語を話すことが出来ましたので、言葉においては有利に人々に福音を宣べ伝えていくことが出来ました。

 

今では、外国に旅行するときにはパスポートとビザを取って渡航することになりますが、当時はローマ帝国の領土が非常に広くあり、しかも道路や船による航路も整備されていましたので、このことも福音宣教にはとても有利な条件として整えられていたと言えます。

 

彼はギリシャに到着すると、約3か月そこにとどまっていましたが、やがて帰路につこうとします。しかし、その時もユダヤ人たちがパウロを殺害しようとしていることがわかったので海路ではなく陸路で帰ることにしたようです。

 

祈り

 

天の父なる神様、パウロと共に働き、ローマ帝国に住む多くの人々にイエス・キリストの福音を宣べ伝えていかれたあなたの恵みを感謝いたします。今も私たちのうちに働いてくださるあなたの恵みのうちを歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。