22:11 わたしは、その光の輝きのために目が見えなくなっていましたので、一緒にいた人たちに手を引かれて、ダマスコに入りました。
22:12 ダマスコにはアナニアという人がいました。律法に従って生活する信仰深い人で、そこに住んでいるすべてのユダヤ人の中で評判の良い人でした。
22:13 この人がわたしのところに来て、そばに立ってこう言いました。『兄弟サウル、元どおり見えるようになりなさい。』するとそのとき、わたしはその人が見えるようになったのです。
パウロは、復活のキリストに出会ったとき、あまりに大きなその輝きのために彼は目が見えなくなってしまいました。けれども、主イエスに指示されたとおりにしてアナニヤのもとに行き、アナニヤが『兄弟サウル、元どおり見えるようになりなさい。』というと、目からうろこのようなものが落ちて目が見えるようになりました。
目が見えない間中、パウロはイエス・キリストとが旧約聖書についてお語りになっていることについて思いめぐらしながら、聖書が教えている真理について考えるとともに、自分のこれまでの言動について振り返り、神の前に深い悔い改めに導かれたに違いありません。
パウロの回心は劇的なものでした。私たちはパウロのような形で主イエスに出会うということはないと思いますが、聖書が完結した今の時代には、神様はみ言葉と聖霊によって私たちに語り掛け、私たちに出会ってくださいます。
アナニヤは、この時パウロを「兄弟サウル」と呼んでいるように、この時にはパウロはすでに聖霊の導きによってイエス・キリストを信じて受け入れる者となっていたと思われます。迫害の急先鋒であった人が、キリストの証人とされたのです。
祈り
天の父なる神様、パウロを用いて私たちにもあなたの福音の恵みに与るものとしてくださることを感謝いたします。復活の主イエスがともにおられることを覚えて主にあって歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。