35:16 一同がベテルを出発し、エフラタまで行くにはまだかなりの道のりがあるときに、ラケルが産気づいたが、難産であった。
35:17 ラケルが産みの苦しみをしているとき、助産婦は彼女に、「心配ありません。今度も男の子ですよ」と言った。
35:18 ラケルが最後の息を引き取ろうとするとき、その子をベン・オニ(わたしの苦しみの子)と名付けたが、父はこれをベニヤミン(幸いの子)と呼んだ。
35:19 ラケルは死んで、エフラタ、すなわち今日のベツレヘムへ向かう道の傍らに葬られた。
35:20 ヤコブは、彼女の葬られた所に記念碑を立てた。それは、ラケルの葬りの碑として今でも残っている。
35:21 イスラエルは更に旅を続け、ミグダル・エデルを過ぎた所に天幕を張った。
35章には、3人の死が記されています。一人はリベカの乳母であったデボラです。聖書にはデボラのことはあまり記されていませんが、彼女は、ヤコブからも教えられ、神の御心を求めつつラケルを導いていったと思われます。
ラケルは、12人目の男の子ベニアミンを産みました。しかしこれは非常に難産であったためにラケルは死んでしまいます。ラケルは、エフラタ(ベツレヘム)に葬られました。ヤコブにとっては、最愛の妻の死であり、こうして生まれたベニアミンを猫かわいがりのように大事にするようになりました。
3人目は、この先に出てきますがヤコブの父イサクの死です。イサクの生涯は180年であったと言われています。イサクはあまり目立たないように思われるかもしれませんが、長生きをして族長としてその一族を神と共に生きる者へと導いた良きリーダーでした。
祈り
天の父なる神様、人はこの世に生まれやがては死を迎えますが、神の祝福を継承していく人たちを育てていくことの大切さを思います。この点でアブラハムもイサクもヤコブも罪を犯したり失敗を犯してしまうこともありましたが、家族たちに神と共に生きることを身をもって教え導いてきたことを思います。そのようにあなたの祝福が広がっていきますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。