9:11 あなたがたはすべてのことに富む者とされて惜しまず施すようになり、その施しは、わたしたちを通じて神に対する感謝の念を引き出します。

 9:12 なぜなら、この奉仕の働きは、聖なる者たちの不足しているものを補うばかりでなく、神に対する多くの感謝を通してますます盛んになるからです。

 9:13 この奉仕の業が実際に行われた結果として、彼らは、あなたがたがキリストの福音を従順に公言していること、また、自分たちや他のすべての人々に惜しまず施しを分けてくれることで、神をほめたたえます。

 9:14 更に、彼らはあなたがたに与えられた神のこの上なくすばらしい恵みを見て、あなたがたを慕い、あなたがたのために祈るのです。

 

パウロは、コリントの信徒たちの施しが、自分たちを通じて神に対する感謝の念を引き出すようになると記しています。それはエルサレム教会の窮乏を救うばかりではなく、主にあるお互いの交わりをより親密なものとし、お互いに神様に対する感謝を覚えることが出来るようになるからです。

 

このことによってエルサレム教会の人たちは、異邦人の教会の人たちも同じキリスト者であり、自分たちはキリストにあってひとつなのだと感じるように導かれていくに違いありません。

 

こうした絆は、人間によって生まれたものではなく、神によって結ばれ、神によって共に生きる者とされていることを教えています。結婚式の時によく読まれる聖句に以下のものがあります。「しかし、天地創造の初めから、神は人を男と女とにお造りになった。それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。だから二人はもはや別々ではなく、一体である。従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」(マルコ10:6~9)

 

これは結婚式において結ばれる二人のことについて言及しているものですが、主にある兄弟姉妹についても同じことが言えるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたによって兄弟姉妹が与えられている恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。