10:1 その後、主はほかに七十二人を任命し、御自分が行くつもりのすべての町や村に二人ずつ先に遣わされた。

10:2 そして、彼らに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。

10:3 行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに小羊を送り込むようなものだ。

 

ここで弟子たちは、その主イエスから遣わされて、世の隅々にまで伝道のために歩んで行くことになります。弟子たちの果たす役割は何かというと、私たちを覆っている暗闇の中に主イエスの十字架の光を持ち運んでいくということです。

 

人間の罪のために、この世界は神を知ろうとも礼拝しようともしない闇の世になっていますが、主イエスは、この罪の世界に弟子たちを遣わすのです。それは、主イエスの御言葉の光を持ち運んで行って、この世界の真理を指し示す、と同時に「悔い改めて福音を信ぜよ」ということを伝えていくのです。

 

「収穫」という言葉が使われていますが、これは放蕩息子が父親のところに変えてきたときに語った父親の言葉、「この息子は死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったからだ」という言葉で表されているように、人々を本来立ち帰るべきところに導く働きでもあります。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたは弟子たちをこの世に遣わされたように、私たちキリストを信じるように導かれてきたものをもこの世に遣わしてくださいます。あなたの導きを切に願います。イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。