31:37 あなたはわたしの物を一つ残らず調べられましたが、あなたの家の物が一つでも見つかりましたか。それをここに出して、わたしの一族とあなたの一族の前に置き、わたしたち二人の間を、皆に裁いてもらおうではありませんか。

31:38 この二十年間というもの、わたしはあなたのもとにいましたが、あなたの雌羊や雌山羊が子を産み損ねたことはありません。わたしは、あなたの群れの雄羊を食べたこともありません。

31:39 野獣にかみ裂かれたものがあっても、あなたのところへ持って行かないで自分で償いました。昼であろうと夜であろうと、盗まれたものはみな弁償するようにあなたは要求しました。

31:40 しかも、わたしはしばしば、昼は猛暑に夜は極寒に悩まされ、眠ることもできませんでした。

31:41 この二十年間というもの、わたしはあなたの家で過ごしましたが、そのうち十四年はあなたの二人の娘のため、六年はあなたの家畜の群れのために働きました。しかも、あなたはわたしの報酬を十回も変えました。

31:42 もし、わたしの父の神、アブラハムの神、イサクの畏れ敬う方がわたしの味方でなかったなら、あなたはきっと何も持たせずにわたしを追い出したことでしょう。神は、わたしの労苦と悩みを目に留められ、昨夜、あなたを諭されたのです。」

 

ヤコブは、ラバンが幾度も約束を変えて自分の有利になるように画策したこと。それにもかかわらず自分とその家族たちがこのように祝福されてきたのは主なる神のおかげであると述べています。

 

また、盗まれたものを探してもどこにも見つかりませんでしたから、ラバンはヤコブの言葉に対して何も言い返すことはできませんでした。ラバン自身も、神がヤコブとその家族たちを祝福してくださったことを認めないわけにはいきませんでした。

 

私たちも、例えばラバンがヤコブにしたような仕打ちを誰かから受けるようなことがあるかもしれません。そのすべてを神はご存知です。そして私たちが神に心を向け、神に従っていこうとするなら、必ず神はその報いを与えてくださるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、与えられた恵みを感謝することをしばしば忘れてしまう者です。今与えられているあなたからの恵みを思い起こしつつ、大地にしっかりと根を下ろす木々のようにこの信仰にかたくたつことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。