兄弟愛をもって互いに愛し、尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい。ローマ人への手紙 12章10節
兄弟愛をもって心から互いに愛し合い、 尊敬をもって互いに人を自分よりまさっていると思いなさい。

福音書を見ると、イエス様は、特に貧しい人や障害を持つ人、重い病の人、お年寄りなど、社会的にも弱い立場の人に出会って行かれたことが分かります。出会う人が誰であっても、その人を尊敬し、尊重してくださいました。人を分け隔てしたり、差別するようなことはありませんでした。どの人に対しても、愛と慈しみをもって接していかれたことが分かります。
しかし、この世の社会においては、その人が意識するとしないとにかかわらず様々な差別が生まれ、自分と異なる民族や境遇の人たちを見下すような心が芽生えて、それによって争いや憎しみや、戦争までもが生まれるようになってきています。
今日の聖句のように、尊敬をもって互いに人を自分より勝っていると考えるならば、そのようなへりくだって相手を引き上げる心を持つならば、この世界に争いも戦争も、また経済格差も無くなっていくのではないかと思います。相手を敬い、尊重していくならば、その人に関心を持ち、その人のことを考え、寄り添い、助け合い、祈り合い、愛する思いが生まれてくるのではないでしょうか。
祈り
天の父なる神様、主イエスが私たちひとりひとりを大切な存在として覚えてくださり、愛してくださるように、私たちもそのように覚えて愛することが出来ますようにお導きください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。