これらの人々はみな、信仰の人々として死にました。約束のものを手に入れることはありませんでしたが、はるかにそれを見て喜び迎え、地上では旅人であり寄留者であることを告白していたのです。ヘブル人への手紙11:13
ヘブライ人への手紙11章には、「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。」(1節)と言われています。さらにそれに続いて記されていることは、信仰をもって生きた人たちが、この地上においてはまだ与えられないけれども、将来与えられる神の約束の御国を信じて生きたということです。
信仰とは、そのように、神が約束してくださっているがゆえに、神の言葉を信頼して、まだ受けていないものを信じて生きることにほかなりません。
私たちは、何度も検証して、証明されたことは信じられるけれども、まだはっきりしていないものは信じがたいと思うことがあるのではないでしょうか。
しかし、自然現象で当然にあり得ること(例えば、万有引力の法則や、24時間という周期で地球が自転していることなど)を信じてもそれは信仰とは言えません。
信仰をもって生きることについて、「地上では旅人であり寄留者であることを告白していたのです。」とありますが、これは、地上の歩みを軽視することではありません。むしろ、あなたがたは「世の光」であると言われているのです(マタイ5:14)。この世における、クリスチャンに対する神の約束は、「私はあなたとともにいる」ということです。神が共にいてくださって、私たちの歩みを導いてくださるのです。
祈り
天の父なる神様、あなたの御心を求めつつ、信仰をもって生きることが出来ますように。私たちの歩みをお導きください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。