27:35 彼らはイエスを十字架につけると、くじを引いてその服を分け合い、
27:36 そこに座って見張りをしていた。
27:37 イエスの頭の上には、「これはユダヤ人の王イエスである」と書いた罪状書きを掲げた。
27:38 折から、イエスと一緒に二人の強盗が、一人は右にもう一人は左に、十字架につけられていた。
兵士たちがイエス様を十字架につけると、くじを引いてその服を分け合いました(詩編22:19参照)。これは彼らの役得であります。処刑を執行する者は処刑される人の持ち物を自分のものとすることができたのです。それで、彼らはくじを引いてイエス様の服を分け合い、そこに座って見張りをしていたのです。
また、彼らはイエス様の頭の上に、「これはユダヤ人の王イエスである」と書いた罪状書きを掲げました。イエス様は、ユダヤ人の王として十字架につけられたのです。このようにして、イエス様がユダヤ人の王であることが公に示されることになるのです。
38節に、「折から、イエスと一緒に二人の強盗が、一人は右にもう一人には左に、十字架につけられていた」とありますが、ゴルゴタの丘には、三本の十字架が立っておりました。イエス様を真ん中にして、右と左に強盗が十字架につけられていたのです。
このようにして、イザヤ書53章12節の御言葉、「罪人のひとりに数えられた」という御言葉がイエス様のうえに実現することになるのです。イエス様は不法を働かず、その口に偽りもなかったにも関わらず、強盗と一緒に十字架につけられ、罪人の一人に数えられたのです。
祈り
「不法を働かず、その口に偽りもなかったにも関わらず、強盗と一緒に十字架につけられ、罪人の一人に数えられた」ことによって、私たちを罪と死の中から救い出して下さるあなたの愛と恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。