40:9 給仕役の長はヨセフに自分の見た夢を話した。「わたしが夢を見ていると、一本のぶどうの木が目の前に現れたのです。

40:10 そのぶどうの木には三本のつるがありました。それがみるみるうちに芽を出したかと思うと、すぐに花が咲き、ふさふさとしたぶどうが熟しました。

40:11 ファラオの杯を手にしていたわたしは、そのぶどうを取って、ファラオの杯に搾り、その杯をファラオにささげました。」

40:12 ヨセフは言った。「その解き明かしはこうです。三本のつるは三日です。

40:13 三日たてば、ファラオがあなたの頭を上げて、元の職務に復帰させてくださいます。あなたは以前、給仕役であったときのように、ファラオに杯をささげる役目をするようになります。

40:14 ついては、あなたがそのように幸せになられたときには、どうかわたしのことを思い出してください。わたしのためにファラオにわたしの身の上を話し、この家から出られるように取り計らってください。

 

ヨセフが給仕役の長の夢を解き明かしています。ヨセフ自身に特別な能力があったというよりも、神が給仕役の長に夢を見させてくださり、ヨセフにその意味を教え示してくださったのです。

 

私たちが見る夢の多くは、そのまま忘れてしまいます。しかし、神が示してくださった夢は、決して忘れることはありません。給仕役の長はこの夢を見ましたが、これがどういう意味を持っているのか分かりませんでした。そこで、牢獄の管理を任せられていたヨセフにこのことの相談をするのです。

 

ヨセフは給仕役の長からこの夢を聞いた時、「解き明かしは神がなさることではありませんか。どうかわたしに話してみてください」(40:8)と言いました。獄屋の中にあっても、神がヨセフとともにおられたとともにヨセフも神と共に歩み続けていたことが分かります。

 

祈り

 

天の父なる神様、夢を正しく解き明かすことはあなたによって出来ることです。そればかりではなく私たちに夢を与え、しかも至福の夢を与えてくださることを感謝いたします。私たちもヨセフのように夢を描いて生きる者とならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。