いと高きところには栄光、神にあれ。地には平和、御心に適う人にあれ。ルカによる福音書2章14節  

クリスマスによく読まれる個所です。ユダヤの人たちは、神の約束を心にとめて、約束のメシアが来ることを待ち望んでいましたが、実際に救い主がお生まれになった時に、その誕生を喜んだ人たちはごく僅かでした。その当時では城壁の外での暮らしをしていた、低所得者層であった羊飼いたちに、約束の救い主が生まれたことが告げられました。

  「天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」(ルカ2:10~12)

  彼らは、外で野宿することも多く、シナゴーグ(会堂)で礼拝することもどれほど熱心であったかはわかりませんが、彼らは、「飼い葉おけに寝かされている幼子」に親近感を抱いたに違いありません。「羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」と話し合った。」のです。  

「そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。」(ルカ2:16)とありますが、飼い葉おけに寝ている赤ちゃんを探し出すためには、かなりの苦労をしたと思われます。そして、「羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。」(ルカ2:20)のでした。

祈り

天の父なる神様、今もこの罪の世界は平和が脅かされています。真の平和をもたらすために来てくださった主イエスを、私の主として仰ぐことができますように。私の魂よ、主を崇めよと祈り願います。 イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。