24:32 「いちじくの木から教えを学びなさい。枝が柔らかくなり、葉が伸びると、夏の近づいたことが分かる。

 24:33 それと同じように、あなたがたは、これらすべてのことを見たなら、人の子が戸口に近づいていると悟りなさい。

 24:34 はっきり言っておく。これらのことがみな起こるまでは、この時代は決して滅びない。

 24:35 天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」

 

イエス様は、この世の終わりの前兆として起こること、また終わりの時には御自分が栄光の人の子として来られることによってこの世が終わりがもたらされることを教えられました。しかし、それがいつになるのかは教えられませんでした。

 

その時のことについて、「いちじくの木から教えを学びなさい」と言われました。いちじくの枝が柔らかくなり、葉が伸びると、夏の近づいていることが分かるように、世の終わりの徴を見たならば、人の子が戸口に近づいていることを悟りなさいと言われたのです。

 

34節に、「はっきり言っておく。これらのことがみな起こるまでは、この時代は決して滅びない」とありますが、「これらのこと」には、イエス様が人の子として来られることも含まれています。イエス様は、この時代、私たちが生きている世が、世の終わりの徴である偽メシアの出現、戦争の騒ぎや戦争の噂、飢饉や地震、さらには迫害と背教、偽預言者の出現と教会の衰退、福音宣教などの世の終わりの徴を経て、さらには神殿崩壊に象徴される苦難の日々の後の人の子の到来によって、過ぎ去るのだと教えられたのです。

 

この時代は、人間の手によって終わりを迎えるのではなくて、イエス様が栄光の人の子として来られることによって終わりを迎えるのです。そして、そのことは、「天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない」と言われるほどに、確かなことです。イエス様は、ここで、御自分の発言が、神の言葉と等しい確かな言葉であることを宣言しておられるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、「天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない」そのように確かなあなたのみ言葉を覚えて、希望と確信をもってあなたに聞き従うことが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。