8:6 四十日たって、ノアは自分が造った箱舟の窓を開き、

8:7 烏を放した。烏は飛び立ったが、地上の水が乾くのを待って、出たり入ったりした。

8:8 ノアは鳩を彼のもとから放して、地の面から水がひいたかどうかを確かめようとした。

8:9 しかし、鳩は止まる所が見つからなかったので、箱舟のノアのもとに帰って来た。水がまだ全地の面を覆っていたからである。ノアは手を差し伸べて鳩を捕らえ、箱舟の自分のもとに戻した。

8:10 更に七日待って、彼は再び鳩を箱舟から放した。

8:11 鳩は夕方になってノアのもとに帰って来た。見よ、鳩はくちばしにオリーブの葉をくわえていた。ノアは水が地上からひいたことを知った。

 

全地を覆った洪水でしたが、やがて水が引き始めました。箱舟の窓は屋根に作られていましたので、窓からは空しか見ることが出来ませんでした。そのためにノアは、乾いたところが現れているかどうかを調べるためにカラスやハトを放しました。

 

3度ハトを放しましたが、一度目はまだ水が引いていなかったので、そのまま帰ってきました。2度目にはなったハトは、オリーブの枝をくわえて戻ってきました。このことからオリーブをくわえたハトは平和の象徴として今も用いられています。

 

そして3度目にはなったハトは、降り立つところを見つけたために戻ってきませんでした。こうしてノアは、地上から水が引いたことを知るようになります。ノアの箱舟は、神によって、神を信じて救われることを表すものでしたが、箱舟自体が私たちの罪を贖うことはできませんでした。

 

しかし、ここから、今度は神による完全な救いに向かって、新しく神の救いの歴史が続いていくのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたが人類に与えてくださった救いの約束をこの歴史の中に実現してくださることを感謝いたします。クリスマスを前にしてあなたの御子イエス・キリストの誕生を心から祝うことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。