10:29 わたしがこの場合、「良心」と言うのは、自分の良心ではなく、そのように言う他人の良心のことです。どうしてわたしの自由が、他人の良心によって左右されることがありましょう。

 10:30 わたしが感謝して食べているのに、そのわたしが感謝しているものについて、なぜ悪口を言われるわけがあるのです。

 

パウロは第8章13節で、「食物のことがわたしの兄弟をつまずかせるくらいなら、兄弟をつまずかせないために、わたしは今後決して肉を口にしません」と語りました。パウロは兄弟をつまずかせないために、わたしは肉を食べないと言うのです。

 

パウロには食べる自由もあるし食べない自由もありますが、兄弟をつまずかせないために偶像にささげられた肉を食べないという選択をしたのです。彼にとっては、9章20節で、「ユダヤ人に対しては、ユダヤ人のようになりました。ユダヤ人を得るためです。律法に支配されている人に対しては、わたし自身はそうではないのですが、律法に支配されている人のようになりました。律法に支配されている人を得るためです。」と述べていますが、このような姿勢をもって、神と人に仕える姿を見ることが出来ます。

 

祈り

 

天の父なる神様、神と人とに仕えるパウロの信仰者としてのあり方を見習いつつ、実際に人々にお仕えすることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。