13:3 実際、支配者は、善を行う者にはそうではないが、悪を行う者には恐ろしい存在です。あなたは権威者を恐れないことを願っている。それなら、善を行いなさい。そうすれば、権威者からほめられるでしょう。

 13:4 権威者は、あなたに善を行わせるために、神に仕える者なのです。しかし、もし悪を行えば、恐れなければなりません。権威者はいたずらに剣を帯びているのではなく、神に仕える者として、悪を行う者に怒りをもって報いるのです。

 13:5 だから、怒りを逃れるためだけでなく、良心のためにも、これに従うべきです。

 

「権威者は、あなたに善を行わせるために、神に仕える者なのです。」と言われています。この世の支配者が神に仕える者であり、全を行う支配者であればここに言われているとおりだと思いますが、悪い支配者であれば、その指示通りに従わないものには制裁を課したり殺害することもあります。

 

実際のところ、神に仕える支配者は少ないのではないかと思います。旧約聖書のイスラエルの歴史を見ても、ダビデのように王様になっても神に従おうとして人は少数派であり、多くの指導者たちは神に従おうとせず、自らの地位を保持するために国民を犠牲にしたり、権威を手にしたことで高慢になり、神を侮ることが多かったように思われます。

 

今日の聖句で言われている「支配者」は、神ご自身であり、あくまでも私たちは神の言葉に聞き従うことが求められていると言ってよいでしょう。

 

祈り

 

天の父なる神様、この世の支配者は、自分が神のようになってその権力によって人々を支配し、神を畏れ、神に聞き従うと言うあり方からはかけ離れているように思われます。そうした中で、あなたの御心を求めつつ、あなたに聞き従うことが出来ますようにお導きください。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。