4:16 彼はあなたに代わって民に語る。彼はあなたの口となり、あなたは彼に対して神の代わりとなる。

4:17 あなたはこの杖を手に取って、しるしを行うがよい。」

4:18 モーセがしゅうとのエトロのもとに帰って、「エジプトにいる親族のもとへ帰らせてください。まだ元気でいるかどうか見届けたいのです」と言うと、エトロは言った。「無事で行きなさい。」

4:19 主はミディアンでモーセに言われた。「さあ、エジプトに帰るがよい、あなたの命をねらっていた者は皆、死んでしまった。」

4:20 モーセは、妻子をろばに乗せ、手には神の杖を携えて、エジプトの国を指して帰って行った。

 

モーセは、神の召命に対して、私は口が重く、舌が重い者であって、そんな働きが出来るものではないから、他の人を遣わしてくださいと、この召命を拒みましたが、神は、それなら話すところはモーセの兄アロンに話してもらえばいいだろう、といって、あくまでもモーセにこの働きを行うようにとお命じになるのです。

 

断り切れないと思ったモーセは、しゅうとであるエテロに挨拶をして、妻と子供をロバに乗せてエジプトへと旅立つのです。彼は、エジプトの王に相対するということを考えた時、これは命がけの交渉になるということを覚悟したに違いありません。

 

聖書が完結された現代では、神は通常は聖書のみ言葉を通して私たちがなすべきことを教えてくださいます。モーセが召されたように、神の召しを受けることもあるでしょう。その時私たちは、神の召しに応えるでしょうか、それとも、自分のやりたいことを優先するのでしょうか。

 

この場合のモーセの召命にしても、人間の目では、そんなことは出来るはずがないと思えるようなことですが、神はモーセと共におられてこの働きを実現してくださいました。私たちも、主に従って歩み出す時に、主はともにおられてその働きを導いていてくださいます。

 

祈り

 

天の父なる神様、神に召された人たちの中には、それに応えた人もあれば、拒否した人もありました。モーセの場合は、当初は拒否したのですが、あなたの熱心な求めに応じてその働きをしていきました。あなたは召命を与えればそれで終わりではなく、必ずその人のうちに働いて、思いを起こさせ、それを実現に至らせてくださいます。あなたの導きを信頼して、委ねて従うことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。