4:21 主はモーセに言われた。「エジプトに帰ったら、わたしがあなたの手に授けたすべての奇跡を、心してファラオの前で行うがよい。しかし、わたしが彼の心をかたくなにするので、王は民を去らせないであろう。

4:22 あなたはファラオに言うがよい。主はこう言われた。『イスラエルはわたしの子、わたしの長子である。

4:23 わたしの子を去らせてわたしに仕えさせよと命じたのに、お前はそれを断った。それゆえ、わたしはお前の子、お前の長子を殺すであろう』と。」

 

神は、モーセを神によって遣わされた預言者として出エジプトという神の御業を行う者として召してくださり、エジプトの王様の前で、神が示してくださった奇跡をことごこく行うようにお命じになりました。

 

そして、併せて言われたことは、「わたしが彼の心をかたくなにするので、王は民を去らせないであろう。」ということでした。やがて生かせるようにはなるけれども、簡単にはいかない。それは神がエジプトの王様の心をかたくなにするからだと言われたのです。

 

この後、神は数々の奇跡的な災いをエジプトに下し、エジプトの王様は、それに対して初めから拒否することもあれば、いったんはイスラエルを生かせることに同意しても、災いが治まるとその態度を翻してしまうということが続きます。

 

しかし、奴隷であったイスラエルの人々は、やがてその奴隷の状態から解放される時がやってきます。重要なことは、この解放は、イスラエルの人々の努力や知恵によって出来たことではなく、ただ神の恵みによって行われたということです。

 

祈り

 

天の父なる神様、奴隷であったイスラエルが解放されるという奇跡は、罪と死の束縛の中に置かれていた私たちがあなたの恵みによって解放される奇跡を表しています。あなたの恵みを覚えつつ、あなたの栄光のために生きることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。