27:24 「お前は本当にわたしの子エサウなのだな。」ヤコブは、「もちろんです」と答えた。
27:25 イサクは言った。「では、お前の獲物をここへ持って来なさい。それを食べて、わたし自身の祝福をお前に与えよう。」ヤコブが料理を差し出すと、イサクは食べ、ぶどう酒をつぐと、それを飲んだ。
27:26 それから、父イサクは彼に言った。「わたしの子よ、近寄ってわたしに口づけをしなさい。」
27:27 ヤコブが近寄って口づけをすると、イサクは、ヤコブの着物の匂いをかいで、祝福して言った。「ああ、わたしの子の香りは/主が祝福された野の香りのようだ。
27:28 どうか、神が/天の露と地の産み出す豊かなもの/穀物とぶどう酒を/お前に与えてくださるように。
27:29 多くの民がお前に仕え/多くの国民がお前にひれ伏す。お前は兄弟たちの主人となり/母の子らもお前にひれ伏す。お前を呪う者は呪われ/お前を祝福する者は/祝福されるように。」
イサクは、前にいるのがエサウだと勘違いしてヤコブに祝福の言葉を語ります。これはイサクによって語られたものですが、神によって与えられる祝福がイサクを通して与えられたということが出来ます。
教会における聖書朗読も、説教も、祈りも、神によって与えられているものを人々に伝える者ということが出来ます。そうした働きをするために神様から委ねられているものがあるのです。それだけに神の働き人として立てられたものは、自分の言葉を超えて神の御心を伝える者でなければなりません。
イサクが語った祝福は、農業に関する祝福(27~28節)と政治上の祝福(29節)からなっています。これはヤコブ個人の生涯というよりも、その子孫であるイスラエルの将来の繁栄を意味しています。天の露である雨は、作物の収穫のためにはなくてならないものです。
祈り
天の父なる神様、あなたは私たちの必要のすべてをご存知です。この世の暮らしの中には様々な困難や誘惑に遭遇することもありますが、そうした中にあってもあなたの恵みのうちを歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。