10:7 クシュの子孫はセバ、ハビラ、サブタ、ラマ、サブテカであり、ラマの子孫はシェバとデダンであった。

10:8 クシュにはまた、ニムロドが生まれた。ニムロドは地上で最初の勇士となった。

10:9 彼は、主の御前に勇敢な狩人であり、「主の御前に勇敢な狩人ニムロドのようだ」という言い方がある。

 

10章には、ノアの息子たちであるセム、ハム、ヤフェテの系図が記されています。この中で、特にニムロデが取り上げられています。彼は、「勇敢な狩人」、「町の建設者」と紹介されています。これは、信仰というよりも政治的な評価です。

 

8節には、ニムロドは地上で最初の勇士となった。と言われていますが、これは当時の権力者であったということです。人々を支配し、人々の上に立とうとする権力者ということです。

 

この後、11章ではバベルの塔の出来事が起こってきますが、ニムロデは、バベルの塔に象徴されているように、神に反抗し、自分が神のようになろうとしておごり高ぶっている権力者であり、権力によって人々を支配しようとする人であると言えます。この意味ではいつの時代もこのように人々を支配しようとする権力者が現れてきているように思われます。

 

イエス・キリストが、あらゆるものの上に立つ権威をお持ちの方であるのに、人としてこの世に産まれ人々に仕えるものとしてその生涯を歩まれたのとは対照的です。

 

祈り

 

天の父なる神様、ニムロデのような神を畏れない権力者たちはいつの時代もありますが、ミカ書6章8節には「人よ、何が善であり/主が何をお前に求めておられるかは/お前に告げられている。正義を行い、慈しみを愛し/へりくだって神と共に歩むこと、これである。」と言われています。このように歩むことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。