4:13 カインは主に言った。「わたしの罪は重すぎて負いきれません。
4:14 今日、あなたがわたしをこの土地から追放なさり、わたしが御顔から隠されて、地上をさまよい、さすらう者となってしまえば、わたしに出会う者はだれであれ、わたしを殺すでしょう。」
人を殺すものは呪われたものとなることが記されていました。私たちもカインの罪と関係のないものではなく、思いと行いにおいて人を殺してしまうような者であり、呪われた者、罪の責任を取らなければならない者なのです。しかし、自分で自分の罪の責任を取ることが出来るかと言えば、ここでもカインは、「わたしの罪は重すぎて負いきれません。」と述べています。
そんな私たちのために、イエス・キリストは、そのような私たちに押しかぶさっている呪いの一切を一身に身に受けて死んでくださいました。ここに私たちの希望があります。
カインは、自分自身が地上をさ迷い歩くものになると述べていますが、私を創造し命を与え育んでいてくださる神のもとを離れた者は皆、人生の目当てを失ってさ迷い歩く者です。自分がどこからきてどこに行くのかもわからず、恐れと不安をもってこの日々を過ごすことになるのです。自分が何であるかも分からず、自分の真実の居場所を見出すこともできないのです。
祈り
天の父なる神様、私たちは、羊飼いのもとから迷い出た羊のようにこの地上をさ迷い歩く者でした。住む家はありましても、なお安心できる自分の居場所を見出すことのできないものでした。そのような私たちを探し求め、あなたのもとに導いてくださった恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。