10:30 あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。
10:31 だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」
アメリカで幾度も心臓移植手術を手掛けている方が言っておられましたが、1980年代初頭に免疫抑制剤であるシクロスポリンという薬が出来て以来、生存率が大幅に改善されるようになったそうです。心臓につながっている5つの血管を切断し、健康な心臓につなぐと、ひとりでに心臓が動き出して、その人の生命が生かされていく、生命をお造りになった神様は素晴らしいと言っておられました。
人間は、髪の毛の数がどれほどあるのかなど数えることも出来ません。けがをすればすぐにそれを修復しようとする機能が体の中に仕組まれています。60兆個もある細胞についても、私たちが意識しないうちに、古い細胞が死に新しい細胞が生まれています。こうしたことは偶然に起こっていることではなく、人間をはるかに超えた神によって私たちが創造され、今日も生かされていることを教えられます。
詩編8編には「8:4 あなたの天を、あなたの指の業を/わたしは仰ぎます。月も、星も、あなたが配置なさったもの。そのあなたが御心に留めてくださるとは/人間は何ものなのでしょう。人の子は何ものなのでしょう/あなたが顧みてくださるとは。神に僅かに劣るものとして人を造り/なお、栄光と威光を冠としていただかせ御手によって造られたものをすべて治めるように/その足もとに置かれました。」(詩編8:4~7)と言われました。
今日は受難週の金曜日、イエス様が十字架にお着きになったことを覚える日です。イエス様は、「だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」と言われました。神様が私たちのためにしてくださることを覚えて、主の御あとを歩み続ける者でありたいと思います。
祈り
天の父なる神様、私たちをこの世に生まれさせてくださったばかりでなく、このいのちの息吹の世界で、今日も私たちを生かし、守り、支えてくださる恵みを感謝いたします。体のいのちばかりでなく、十字架において罪を贖い、あなたとの平和をもたらしてくださる恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。