空の鳥、野の花を見よ

今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の薄い者たちよ。　　　　　　　　　マタイの福音書６章３節

きょうあっても、あすは炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこれほどに装ってくださるのだから、ましてあなたがたに、よくしてくださらないわけがありましょうか。信仰の薄い人たち。

 

空の鳥、野の草を神は養っていてくださる。このことを私たちは、神に教えていただく以前に知っていたでしょうか。いいえ。空の鳥や野の草花が存在していることは知っていても、神がこれらを養っておられると言うことは、教えられるまでは知りませんでした。

 

ヨブ記にも、神が野生の動物を養っておられることが記されています。｢主は嵐の中からヨブに答えて仰せになった。（３８：１）・・・すばるの鎖を引き締め／オリオンの綱を緩めることがお前にできるか。（３８：３１）・・・誰が鴇に知恵を授け／誰が雄鶏に分別を与えたのか。（３８：３６）・・・お前は雌獅子のために獲物を備え／その子の食欲を満たしてやることができるか。雌獅子は茂みに待ち伏せ／その子は隠れがにうずくまっている。 誰が烏のために餌を置いてやるのか／その雛が神に向かって鳴き／食べ物を求めて迷い出るとき。お前は岩場の山羊が子を産む時を知っているか。雌鹿の産みの苦しみを見守ることができるか。（３８：３９～３９：１）｣

 

これはヨブに対する神の問いかけですが、わたしへの言葉として受け止めてみてください。人にはそのようなことは出来ませんが、神が天体を秩序正しく操り、生きとし生けるものを養っておられると言うのです。私たちも神によって生かされている一人ひとりなのです。

 

「野の草花を見なさい」と、主イエスは言われます。もし、あなたが神に正しく結び付くなら、野の草を装われる、私たちの天の父は、それ以上のことを私たちにしてくださいます。私たちと神との霊的な交わりが失われてきたとしたら、それは私たちが、世のさまざまなことを思い煩い、天の父の御心と働きを忘れてしまったからです。

改めて、「空の鳥」｢野の花｣、そして「私たち」がどうして育つのか思い巡らしてみましょう。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたの深い配慮とあなたの知恵と力によって、この世界がこのように秩序正しく調和をもって、いのちの営みを続けていることを心より感謝いたします。野の花、空の鳥、この地球に生きるあらゆる生き物があなたによって養われていることを覚えて、思いわずらいから解放され、あなたにすべてをおゆだねして、安心して生きることができるようにお導きください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。