12:15 七日の間、あなたたちは酵母を入れないパンを食べる。まず、祭りの最初の日に家から酵母を取り除く。この日から第七日までの間に酵母入りのパンを食べた者は、すべてイスラエルから断たれる。

12:16 最初の日に聖なる集会を開き、第七日にも聖なる集会を開かねばならない。この両日にはいかなる仕事もしてはならない。ただし、それぞれの食事の用意を除く。これだけは行ってもよい。

12:17 あなたたちは除酵祭を守らねばならない。なぜなら、まさにこの日に、わたしはあなたたちの部隊をエジプトの国から導き出したからである。それゆえ、この日を代々にわたって守るべき不変の定めとして守らねばならない。

12:18 正月の十四日の夕方からその月の二十一日の夕方まで、酵母を入れないパンを食べる。

12:19 七日の間、家の中に酵母があってはならない。酵母の入ったものを食べる者は、寄留者であれその土地に生まれた者であれ、すべて、イスラエルの共同体から断たれる。

12:20 酵母の入ったものは一切食べてはならない。あなたたちの住む所ではどこでも、酵母を入れないパンを食べねばならない。』」

 

過ぎ越しの食事をする時には、酵母を入れないパンを食べるように命じられ、もしも酵母を入れたパンを食べたものは、「すべて、イスラエルの共同体から断たれる。」と言われています。

 

過ぎ越しの祭りのメインディッシュは、小羊の肉、酵母を入れないパン、苦菜です。傷のない1歳の小羊は主の過ぎ越しのために罪のない犠牲がささげられたことを象徴しています。酵母を入れないパンは、急いで出発するために酵母で発行される時間がなかったことを表しています。苦菜はエジプトの奴隷生活で苦しかったことを思い起こすためです。

 

古代のパンは小麦粉を水で練って焼き上げたもので硬いものでしたが、古代エジプト人は、自然発酵によって膨れた粉を混ぜて小麦粉と捏ねることでグルテンが出来、さらにこれを発酵させて焼くと膨れたパンが出来るのです。しかし、このようにしてできたパンは、硬いパンに比べて長持ちしないという面もあります。

 

祈り

 

天の父なる神様、洪水とノアの箱舟の出来事についても裁きとともに選ばれたものが救われるということが行われました。過ぎ越しという出来事を通しても同じく罪に対する裁きと選ばれた者の解放ということが行われました。同じことが今の私たちの歴史においても行われていることを思います。裁かれて当然であったものがあなたの恵みにより憐みによって救われるという道が開かれていることを感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。