12:9 肉は生で食べたり、煮て食べてはならない。必ず、頭も四肢も内臓も切り離さずに火で焼かねばならない。

12:10 それを翌朝まで残しておいてはならない。翌朝まで残った場合には、焼却する。

12:11 それを食べるときは、腰帯を締め、靴を履き、杖を手にし、急いで食べる。これが主の過越である。

12:12 その夜、わたしはエジプトの国を巡り、人であれ、家畜であれ、エジプトの国のすべての初子を撃つ。また、エジプト/のすべての神々に裁きを行う。わたしは主である。

12:13 あなたたちのいる家に塗った血は、あなたたちのしるしとなる。血を見たならば、わたしはあなたたちを過ぎ越す。わたしがエジプトの国を撃つとき、滅ぼす者の災いはあなたたちに及ばない。

12:14 この日は、あなたたちにとって記念すべき日となる。あなたたちは、この日を主の祭りとして祝い、代々にわたって守るべき不変の定めとして祝わねばならない。

 

過ぎ越しの祭りを守り行うように神はイスラエルの人々にお命じになりました。

過ぎ越しの意味するところは、①彼らを束縛している者に神の裁きが下ること、②そのことによってイスラエルが奴隷の身分から解放され、自由の民となることでした。

 

このために子羊の血が流され、その血を家の門中と鴨居に塗った家は、その裁きが過ぎ越されたのです。イスラエルの人々が罪がないために過ぎ越されたのではなく、罪を犯す者であったけれども、子羊が犠牲となり、神へのなだめの捧げものとなった故に、神を信じて従った人々はその裁きを免れることが出来たのです。

 

これ以来、毎年イスラエルの人々は、この出来事を覚えて過ぎ越しの祭りを行うようになりました。そして子羊の犠牲による罪の贖いが表していたことは、やがてイエス・キリストが十字架に架かって罪の贖いを実現してくださったことによって成就したのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、過ぎ越しの祭りが行われている時に、主イエスは十字架におかかりになりました。罪と死に捕らわれていた私たちを、御子の生涯と十字架の死と復活によって解放してくださったことを感謝いたします。主に在ってこの生涯を歩み、あなたの恵みのうちを生きる者とならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。