10:21 主はモーセに言われた。「手を天に向かって差し伸べ、エジプトの地に闇を臨ませ、人がそれを手に感じるほどにしなさい。」
10:22 モーセが手を天に向かって差し伸べると、三日間エジプト全土に暗闇が臨んだ。
10:23 人々は、三日間、互いに見ることも、自分のいる場所から立ち上がることもできなかったが、イスラエルの人々が住んでいる所にはどこでも光があった。
10:24 ファラオがモーセを呼び寄せて、「行って、主に仕えるがよい。ただし、羊と牛は残しておけ。妻子は連れて行ってもよい」と言うと、
10:25 モーセは答えた。「いいえ。あなた御自身からも、いけにえと焼き尽くす献げ物をいただいて、我々の神、主にささげたいと思っています。
イナゴは、ゴシェンの地を除いてエジプト全土にある木々や草、作物など緑のある部分を食べつくしてしまいましたが、エジプトの王様は、イスラエルを行かせようとはしませんでした。
エジプトの王様は、雷と雹の災いの場合には、男子だけが出ていってもよいと言いました。そしてイナゴの災いの場合には、男でも女でも人は出ていってもよいが家畜はダメだと言いました。
家畜は出ていってはならないというのであれば、エジプトを脱出してもイスラエルの人々は、神にいけにえをささげることが出来なくなってしまいます。それでこれも受け入れることは出来ないのです。
このため、新たな災いがエジプト全土に臨むことになりました。
祈り
天の父なる神様、イスラエルがエジプトから解放されるためには、非常に多くの企てや交渉が必要であったように、私たちが罪と死の中から解放されるためには、神様による多大な労苦や忍耐、犠牲が必要であったことを思います。罪の解決ということは人間には不可能なことですが、神によっても計り知れないほどの代償と労苦を払わなければならなかったことが分かります。それほどにして私たちを愛し、私たちを救いの恵みに入れてくださる恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。