被造物の苦しみと希望

 8:18 現在の苦しみは、将来わたしたちに現されるはずの栄光に比べると、取るに足りないとわたしは思います。

8:19 被造物は、神の子たちの現れるのを切に待ち望んでいます。

 8:20 被造物は虚無に服していますが、それは、自分の意志によるものではなく、服従させた方の意志によるものであり、同時に希望も持っています。

 

この世界に罪が入って以来、この世界に生きているあらゆる被造物が虚無に服し、うめきつつ、やがて神の子であるイエス・キリストの再臨によって、この世界の悪が裁かれて、救いが完成されることを待ち望んでいるのです。

 

聖書によれば、罪のために苦しみを受けているのは人間のみではなく、神によって創造された被造物もその苦しみをこうむっており、神は壊れてしまった被造物全体を救うためにも、やがてイエス・キリストを遣わし、罪にまみれた世界を裁くとともに、まったく新しい清められた天と地をもたらしてくださるのです。

 

将来、神によって与えられる恵みが大きいために、「現在の苦しみは、将来わたしたちに現されるはずの栄光に比べると、取るに足りない」ということが出来るのです。神が与えてくださるみ言葉と聖霊による希望は、今の苦しみを乗り越えていくための大きな力なのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、人間の犯した罪によって、この世界の被造物のすべてが虚無に服し、苦しみやうめきの中にあります。けれども、あなたによってもたらされている救いの御業を覚えつつ、被造物が求めているように、イエス・キリストの再臨を待ち望みつつ、この希望をもって生きる者とならせてください。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。