言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。ヨハネによる福音書1章14節

イエス・キリストの誕生の出来事は、「インマヌエル」(神はともにおられる)という言葉で表されます。神は、人間を神のかたちに似せてお創りになりましたので、人は他の被造物と違って神に近い性質を持っています。知性や感情、意志を持って神を礼拝したり、互いに愛し合うこともできます。しかし、人は神になることはできませんし、神なしに人は生きていくことができない存在です。

しかも、人は神に背いて以来、罪によって、自分からは神に近づくことができないものとなってしまいました。自分の努力によって聖人となり、天の高みに行くことなどできない存在となってしまったのです。そんな私たちのために、神の方から降ってきて、神のひとり子イエス・キリストをお送りくださることによって、私たちの罪を赦し、救われるための道を拓いてくださったのです。

これまで人が生み出してきた思想や問題解決の道は、人の努力によって、自分自身の能力や知恵を向上させて上に登っていこうとするものでした。人にとってこのように自分を向上させようとする努力は尊いものですし、必要なことでしょう。しかしながら、どんなに努力しても解決できない罪という問題をすべての人は持っているのです。人としてこの世に生まれてくださった主イエスこそ、私たちの友となってくださる救い主なのです。

祈り

天の父なる神様、あなたのもとに行くことができない私たちのために、あなたはこの罪の世に人としてイエス・キリストを遣わしてくださいました。私たちに分かるように神を示し、私たちの救いの道を拓いて招いてくださることを感謝いたします。あなたの愛と恵のうちを歩み続けることができますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。